クレー射撃入門講座
銃の種類について (2016/8/23,2017/1/8)
銃砲を所持する場合に、最初に所持できる銃砲は、
散弾銃、空気銃、または競技用のライフル銃です。
ライフル銃は通常は散弾銃を所持してから十年経過後に、
シカ、クマ、イノシシなどの大型獣の狩猟を
行う場合に限って初めて所持申請ができます。
競技用ライフル銃はレーザーライフル銃の競技に参加した後に
所持申請ができる銃ですので、
ライフル銃の説明はここでは省略します。
散弾銃を所持したいあなたは、クレー射撃をしたいですか?
それとも静止標的射撃?
またはカモやシカの狩猟でしょうか。
遠方の獲物を仕留めるためには、
レピーター(スライドアクション、ポンプとも言います。)や
ガスオートの散弾銃(自動銃とも言います。)、
ハーフライフル式ボルト銃などが適当でしょう。
ただし、ハーフライフル銃は、後々の技能講習等に
制約がある場合がありますので、銃砲火薬店に相談してください。
カモ猟なら、レピーターやガスオートの散弾銃の他に、
上下二連銃や水平二連銃がいいでしょう。
標的射撃なら、レピーターやガスオートの散弾銃、
ハーフライフル式ボルト銃がいいと思います。
クレー射撃をしたいなら、
上下二連銃や水平二連銃が適当でしょう。
レピーターやガスオートの散弾銃も使用できます。
初心者講習が終了して、射撃教習にも合格したら、
自分がどんな銃を所持するか検討しなければなりません。
銃砲店や自分の周りの銃所持者の先輩と相談して
自分の所持する銃も決めていきましょう。
静止標的射撃しかしない、クレー射撃しかしない、
静止標的射撃・クレー射撃・狩猟も全部したい、
用途によって銃の選択肢も変わってきます。
一丁で大丈夫な場合もありますし、
最初から二丁用意した方がいい場合もあります。
二丁両方とも新銃でなく、一丁は新銃でもう一丁は中古品、
または二丁とも中古品など、様々な選択が可能です。
クレー射撃についていえば、トラップ射撃とスキート射撃で
適した銃が異なります。
日本国内で所持できる銃砲は、銃身の長さ、
銃全体の長さ、装填する実包により決まる銃の口径など、
様々な規定があります。
散弾銃については下記の通りです。
銃身の長さ 48.8センチ以上
銃全体の長さ 93.9センチ以上
銃の口径 原則として、12番径(18.5mm)、
または20番径(15.8mm)
トラップ射撃で使用される銃について
トラップ射撃では、射台の前方下にあるクレー放出機から
前方奥に向かってクレーが放出されます。
クレーは射手から遠ざかる一方のため、
発射した散弾が広がらずに前方に飛翔するように
銃口には絞りをつけて、銃口をやや細くするのが一般的です。
絞りは固定のものもあれば数段階に分けて調節できるものや
無段階に調節できるのもあります。
また、銃身も散弾が遠くまで正確に届くように、
遠射に適した長い銃身の銃の使用が一般的です。
銃のバランスは、中央のあたりに重心を置きますから、
銃身がながいために銃床もやや長くなります。
スキート射撃で使用される銃について
スキート射撃では、射場の左右にあるクレーハウス内の
クレー放出機からクレーが放出されます。
左側のプールハウスからは右側に、
右側のマークハウスからは左側に、
同じ方向、同じ高さでクレーが放出されます。
射座は左右のハウスを半円形に取り巻くように
8カ所に配置されているため、クレーは射手に対して、
遠ざかる方向、向かってくる方向、
左から右へ、右から左へ、各々の方向に飛翔します。
このため、発射された散弾が適度に広がるように、
銃口には絞りがない平筒(シリンダー、CLY.)や、
銃身内径よりやや銃口が広がった
スキートチョークの使用が一般的です。
なお、絞り、チョークについては、
下記に詳細を記載しました。
ご覧ください。
また、二連銃で、初矢と二の矢の発射順序を変える
セレクタについては、下記に詳細を記載しました。
ご覧ください。