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事務局員の独り言 銃の所持に向けて(7)

右往左往-私、失敗しないので (2016/11/6)

(散弾銃のセレクタについて 続編)


さて、予告では、「裸の銃を持つ男」を掲載予定でしたが、

いい写真が手に入ったので、もう少し、

銃の安全装置とセレクタについてお話ししましょう。

前回までに、単身自動式散弾銃や、

上下二連元折式散弾銃の写真を紹介して、

実際の安全装置やセレクタを見ていただきました。

二連銃には、上下二連元折式、水平二連元折式などがあります。

英語では、上下二連元折式は、

Over and Under (O/U) と呼ばれます。

水平二連元折式は、Side-by-Side (SXS) と呼ばれます。

Side-by-Sideと言っても、タブレットの

脱獄アプリのことではありません。

さて、上下二連元折式銃のセレクタを詳しく見てみましょう。


ou


スライドスイッチの上には、S印。

これは、Safetyで安全装置がかかっている状態です。

左側に、U印。

これは、Underで下筒を初矢に選択した状態です。

二の矢は上筒になります。

右側に、O印。

これは、Overで上筒を初矢に選択した状態です。

二の矢は下筒になります。

この銃は、12番径のスキート用の銃なので、

下筒も上筒も、18.5mmの平筒(シリンダー)です。

さて、ある日のスキート射撃場。こちらでは、

水平二連元折式散弾銃をお持ちの方が射撃をしています。


ou


銃身の中央部に何かついていますね。

これは、猟場で銃を背負うための

負い革(スリング)を取り付けるための金具です。

この日は、すでに狩猟解禁日が過ぎていましたので、

こちらのかたは猟場で使用した銃を

お持ちになったのでしょう。

クレー射撃場では、銃に負い革(スリング)を

つけた状態で射撃をしてはいけません。

必ず、射台に入る前に、負い革をはずしておきましょうね。

猟期に入った直後、または、猟期終了後の射撃会で、

負い革を外すように注意されている方がいらっしゃいます。

気をつけましょうね

。猟期中に技能講習を受ける方も要注意です。

さて、水平二連式銃のセレクタを見てみましょう。


sxssel


スライドスイッチの上には、S印。

これは、Safetyで安全装置がかかっている状態です。

左側に、R印。

これは、Rightで右筒を初矢に選択した状態です。

二の矢は左筒になります。

右側に、L印。

これは、Leftで左筒を初矢に選択した状態です。

二の矢は右筒になります。

因みに、この銃は、薬室を開放すると必ず

安全装置がかかる構造になっています。

そのため、実包を薬室に装填した後には

必ず安全装置を解除する必要があります。

このことを忘れるとどうなるか。

射場で射座に入り、コールして、

クレーが飛び出して・・・、カチッ!

「すいません、アンゼンかかってました! もう一回お願いします。」

さて、こんなにアンゼンな銃の銃口を見てみましょう。


sxs-ou


左側が水平二連、右側が上下二連です。

どちらも12番径なのですが、

水平二連の銃口の大きさが違っていますね。

こちらの銃の右筒は、平筒(シリンダー)で

口径は18.5mmですが、左筒は、3/4絞(インプモデ)の口径で、

約17.8mm程度に固定絞りがついています。

水平二連銃では、右筒から発射された弾はやや左側に飛び、

左筒から発射された弾はやや右側に飛ぶように調整されていて

、約50m先で交差するようになっています。

水平二連銃は、まさに右往左往ですね。

カモ猟やシカ猟に出て、「私、失敗しないので」と

一発必中のかたは、そうそういませんよね。

二発、三発でも失中、または、半矢で逃げられる。

実際に猟場に出て、逃げていくカモを狙う場合に、

初矢は散弾が広く広がった方が有利ですが、

撃ち損じた場合は離れていくカモを

遠射しなければなりませんから、

二の矢には絞りをつけて散弾を

遠くまで飛ばした方が有利です。

では、カモがこちらに向かってくる場合は、

セレクタを逆にするのか?

はて、事務局員は水平二連を

所有していないので、わかりかねます。

それよりも、スキートの1番、7番、8番射座で、

向かい矢、追い矢で、クレーを確実に

打ち落とす練習が必要でしょうね。

先日も、7番プール状態で向かってきた

カモがいましたが、ものの見事に失中し、

頭の上を越えて飛び去っていきました。残念。


(この話はフィクションです。実在の人物や、実際の猟場での出来事にどんなに似ていても、それはあなたの気のせいにしておいてください。)

さて、次回こそ「裸の銃を持つ男」をお送りします。


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