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事務局員の独り言 初心者のかたへ 銃の所持に向けて(15)

私の彼は左きき (2018/2/3)

(銃の左右について)


さて、前回、銃口の保全についてお話ししましたが、

銃口については、チョークの存在も重要です。

皆さんの銃は、交換チョーク式の銃かもしれませんね。

所持許可証にも「交換チョーク式」と書いてありませんか。


photo1


チョークとは、12番径の散弾銃であれば、

18.5ミリから17.5ミリの口径を、ほぼ0.25ミリ刻みで

絞りをつけて口径に変化をつけるものです。

18.5ミリ以上に拡げるチョークもあります。

口径が狭ければ、発射した散弾の広がりが小さく、

口径が広ければ、発射した散弾の広がりが大きくなります。

トラップ射撃とスキート射撃で絞りを変えたり、

トラップの初矢と二の矢で絞りを変えたりします。


photo2


銃口内といえば、空撃ちケース、

模擬弾も用意しておきたいですね。


photo3


銃を使用しないときは、機関部内の各種の

バネを休ませておきたいもの。

撃針のバネは引き金を引いた状態で

のびるようになっていますが、薬室内に

何もない状態で引き金を引くと撃針が

壊れてしまうこともあります。

まさか実包を入れておくわけにも行かないので

(絶対にしないでくださいね。)、

この空撃ちケースや模擬弾が重宝します。

空撃ちケースを薬室に入れて、引き金を引いた状態で

次回使用時までバネをお休みさせるのです。

この空撃ちケースや模擬弾は、技能講習でも

持参を指示されることがありますので、

購入しておいた方が便利です。

でも、銃砲検査や更新時の確認検査時には、

かならず、空撃ちケースや模擬弾を抜いて、

警察署に行ってくださいね。

警察署内で銃の薬室から何かが飛び出したら、

何が起こっても当方は一切関知しませんから、

そのつもりで。

ましてや、実包なら・・・。

いや、ほんとにあるんですから。

このような「ダッポー」忘れを防止する

お役立ちグッズがあります。

それが、セーフティフラグ。


photo4


まさしく、幸せの黄色いハンカチではなく、

安全のオレンジの旗。

上下二連式や水平二連式銃は、

中折れ状態にすることで「ダッポー」が確認できます。

射撃場で銃を銃架に置く場合には、

中折れ状態で置くのがマナー。

スライド式銃や自動銃では、

機関部を開放して置くのですが、

いまいち、開放状態がよく見えない。

そこで登場するのが、このセーフティフラグです。

使い方は、棒状の部分を薬室から

銃身に差し込むだけ。

これで、射場の銃架で、誰にでも

「ダッポー」を誇示できますよ。


photo5


さて、お次はベスト。

射撃ベストもお約束ですね。

なんといっても、散弾実包25発が入る

大きなポケットがついています。

これは、かなり重要な要素です。

猟友会のオレンジベストのポケットも

クレー射撃のことを考慮して散弾実包25発が

入るポケットがついています。


photo6


これだけ、いろいろと揃えると

出費もかさみますよね。

でも、ご安心ください。

札クレの射撃会の景品には、

これらの必需品も入っています。

何回かの射撃会に、ご参加いただければ、

一通り揃うかもです。

実際のところ、事務局員も射撃ベストを

景品でゲットしています。

買えば、万円前後の品物。

嬉しかったですね。

で、次回に使ってみたわけですよ。

格好から入りたかったのに、

入れなかったわけですから。

「ハーイッ!」、ズドンッ、「あれ?」、

銃床が引っかかる、胸ポケットに。

「??」


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実は、射撃用ベストには、

右きき用と左きき用があります。

麻丘めぐみの歌ではありませんが、

私の彼は左きき・・・。

射撃終了後に銃を下ろす場合に銃床がベストに

引っかからないように上から下までつながっている

当て布がついています。

右きき用と左きき用では布の位置が逆。

だから、右ききの人が左きき用ベストを着ると

ポケットが引っかかる道理。

どうりで、あのベストを

誰も欲しがらなかったわけだ・・・。

因みに、左きき用のベストには

左側にしかタオルがつるせません。

これは使いづらい・・・。


射撃場に行くと、銃架に

いろいろな銃がおいてあります。

おっと、他人様の銃に手をふれてはいけませんよ。

射撃指導員以外は他人様の銃に

手をふれてはいけません。

でも、見るだけならご自由に。

おや、ここに左ききの人の

自動銃がおいてあります。


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機関部の左側が開放されています。

右きき用の銃は、機関部の右側が開放されています。

なぜ?

スライド式銃や自動銃では、発砲した後の空薬莢は、

銃の後方ではなく、右か左に排莢されます。

左ききの人が右きき用銃を左側に構えて、

発砲したらどうなるか。

空薬莢が自分の目の前を

横切っていくことになります。

あまり、よろしくないですね。

左ききの人が左きき用銃を左側に構えて発砲したら、

空薬莢は自分の目の前を横切ることがありません。

トラップ射撃では、せめて左隣の射手に

空薬莢が飛んでいくことを知らせておきましょうか。

親しき仲にも礼儀あり。

上下二連式銃や水平二連式銃にも、

右きき用、左きき用がありますが、

銃床の曲がり具合など、一見では

わからない差異となっています。

さあ、射場デビューの準備はできましたか?

格好もいけてますか?

それでは、射撃場に行きましょうか。



さて、次回は「赤あげて白さげて」

(クレーピジョンの種類について)

をお送りします。


(この話はフィクションです。札クレ事務局員にどんなに似ていても、それはあなたの気のせいだと思ってください。お願いします。)


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