1. ホーム_____
  2. 独り言 目次_____
  3. 独り言 12



事務局員の独り言 銃の所持に向けて(12)

ただほど高いものはない (2017/11/19)

(上下二連式散弾銃の分解・組み立てについて)


さて、そろそろ射撃場で射撃デビュー準備の予定でしたが、

銃の所持と合わせて、狩猟免許の取得を

準備されているかたもいることと思います。

装薬銃を使用する第一種銃猟免許の取得には、

散弾銃の分解・組み立ての実技試験があります。

模擬銃を使用した試験ですが、実銃を加工した銃ですので、

もともとは射撃場や猟場で使用されていた銃です。

イタリア製の高級散弾銃を加工するわけもなく、

古い国産銃を加工したものがほとんどです。

古いために、開閉レバーなどが渋く、

扱いづらいところが難点ですね。

別に国産銃が悪い訳ではないですよ。

新品時には数十万円はした銃ですし。


銃の所持のためには、銃の分解・組み立ての試験はなく、

学科試験の後の射撃教習では、銃の分解・組み立てを

親切に講義してもらえます。

狩猟免許では、銃に触ることもできない受験者に

突然銃の試験をするところが疑問ですが、

銃の免許を取ってから狩猟試験を受けに来いと

いわれても困りますので、我慢するしかありません。

しかし、試験の前に、銃砲店や猟友会の講習会があり、

模擬銃を使用した講義も受けられますので、

これらの講習会にはぜひ参加してくださいね。

箒とはたきを手に、「点検始めます。」「分解始めます。」と

勉強しても、かなり無理がありますよ。

また、空気銃所持のための第二種銃猟免許では

空気銃の取り扱いの実技試験があり、

第一種銃猟免許は、散弾銃の実技試験だけでなく、

空気銃の実技試験もありますので、

これはぜひ事前講習会にご参加くださいね。

散弾銃の構造や仕組みについての理解も深まりますよ。


模擬銃は、上下二連式散弾銃を使用しています。

水平二連式や単身スライド式、

単身自動式などは使用していません。

ただし、一部の地区の試験では、

構造の異なる上下二連式散弾銃の模擬銃が

試験に使用されています。

イタリア製ではありませんよ、念のため。

銃の試験には、点検、分解、組み立て。

猟場での団体による銃の取り扱い等があります。

銃の点検、分解、組み立ては、

銃身、先台、安全装置、機関部の点検を

行なった後に、先台を外し、銃身と機関部を

はずして、分解終了とします。

分解しても、銃の矢先を人の方向に向けてはいけません。

試験官に向けるなという事ですが。


さて、上下二連式銃の銃身部を写真に示します。

ん? ちょっとかたちが違いますね。


photo1


次に、上下二連式銃の機関部の写真に示します。

ん? こちらも、ちょっと形が違いますね。


photo2


機関部を上から覗くと一目瞭然ですね。


photo3


上の銃の困ったところは、開閉レバーが

「開」で固定されないことがあるということです。

この状態では、組み立てはできません。

上のタイプの銃は、一部の純国産銃の他に、

外国製の一部の銃にもあったようです。

イタリア製にはないようです。

ほとんどの方は、下のタイプの銃を使用していますので、

初めてこの模擬銃が登場した時には、

皆さん組み立てられずに苦労されていました。

教える側がですが。


下のタイプの銃を詳しく見てみましょう。



photo4


左の銃身下部の左右のフックを

右の機関部内側下部の左右の突起にかけて、

銃身側面中央の左右の突起を機関部内側の

左右の溝に入れ込むことで接合します。

当然、開閉レバーは「開」の状態で操作します。

あなたが秘密のボタンを知らずに押さない限り、

分解時に開閉レバーは「開」になったままです。


さて、今度は上のタイプの銃を見てみましょう。


photo5


構造は実は簡単です。

左の銃身下部のフックを

右の機関部内側下部先端の

四角い穴に入れるだけ。これだけです。

ただし、開閉レバーが「開」の状態に

なっていることを確認してください。

「閉」の状態ならば、「開」に直してください。


注意事項がもう一つ。


photo6


右の機関部内側下部先端の四角い穴後方の

四角い突起が斜め上を向いていることが必要です。

写真(2A)のように、四角い突起が寝ていると

銃は決して組み立てられません。

注意してくださいね。


さて、このタイプの銃を持っている知人がいます。

事務局員も所有しています。

どちらもお金に余裕がないのが共通です。

両者とも、ただ同然で譲り受けましたが、

お礼くらいは支払いましたよ。

その時に、「壊れたら、もう、修理できないから。」と

二人とも言われています。

でも、Nさん、安心してください。

この銃はまだ修理ができます。

修理の折りには、当協会ホームページをご覧ください。

ただし、お礼として支払った金額よりも高くなりますが。

ただほど高いものはない。





さて、次回こそ「ハンカチ王子」

(射撃場デビューに向けた準備について)

をお送りします。


(この話は実話です。札クレ事務局員はお金持ちではありません。

購入した一番高い商品は新品の銃ロッカーです。)


このページのトップに戻る


事務局員の独り言 目次ページに戻る


トップページに戻る




inserted by FC2 system