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事務局員の独り言 銃の所持に向けて(11)

声はすれども姿は見えず(2017/2/26)

(猟銃用火薬類の種類について)


さて、皆さんが提出する猟銃用火薬類等譲受許可申請書の種類の欄には、

実包の他に、空包、銃用雷管、無煙火薬、黒色猟用火薬の欄があります。

雷管や火薬はライフル実包を手詰め(てづめ、手込めという人もいますが、

ちょっと意味が・・・。)にする人が申請します。

さて、空包とは?


photo1


これは、野生動物を追い払う目的で使用する

弾丸の入っていない薬莢のことです。

音はするけど弾丸が見えない空包は

動物の追い払いに使用するものです。

花火弾と呼ばれるものもあります。

花火弾は、花火を遠方に撃ち出して

音と光で動物を追い払うものです。

花火弾は中の花火が前方に飛翔しますので、

一応、姿は見えます。

空包とはいえ、銃の矢先を人の方に向けてはいけません。


photo2


この空包を購入するためには、空包の譲受許可が必要です。

譲受目的は、有害鳥獣駆逐などと記入します。

通常は、なかなか購入できません。

空港などで、航空機へのバードストライク防止の

目的で使用したりします。


photo3


標的射撃では、1日400個までは、

許可を受けずに散弾実包を消費することができます。

狩猟では、1日100個までの散弾実包を許可を受けずに消費できます。

これ以上の消費には、消費許可が必要です。

空包の場合は、100個までの

無許可消費が認められていますが、

1発から消費許可が必要になる場合もあります。

所轄警察署の生活安全課に確認が必要です。


photo4


さて、空包である花火弾は、無煙火薬を使用したものと

黒色火薬を使用したものがあります。

黒色火薬は銃身内にススとヤニがこびりついて

清掃がたいへんです。

ブラシではなかなか落ちませんので、

かなり荒っぽい方法ですが、お湯と洗剤で洗いましょう。

有害駆除とはいえ、「銃を壊すようなものを使いやがって」

と某銃砲店の社長とけんかになったことも。


photo5


動物の駆逐用であれば、同じ火薬でも、

動物駆逐用煙火も有効です。


photo6


ただし、こちらは、銃の所持許可は必要ありませんが、

煙火協会の講習を毎年受講する必要があります。


photo7


火薬類を使用するということは、

いろいろ大変なことが多いですね。

しかし、事故やけがが起きていることも事実ですから、

十分に気をつけなければなりません。

射撃においても、安全に気をつけて、

楽しみたいものです。



さて、次回は「ハンカチ王子」

(射撃場デビューに向けた準備について)

をお送りします。


(この話はフィクションです。実物の話にどんなに似ていても、それはあなたの気のせいです。)


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