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事務局員の独り言 銃の所持に向けて(3) 

6番はどこ? 2015/12/20

(トラップ射撃について)

さて、射撃教習に向けて「12番のナナハン」を購入したあなた。

あなたは、トラップ射撃での教習になります。

射撃場に行く前に、耳栓(イヤープラグ)と

厚手のスポーツタオルを用意しておきましょう。

散弾銃の射撃音はかなり耳に響く音です。

指導員の声かけが聞こえなくては困りますが、

念のため、持参しましょう。

銃を発射したときの反動(リコイル)も強烈です。

銃を頬と肩で支持するのですが、

初心者は肩に痣を作る場合もあります。

保護のため、厚手のスポーツタオルが

必要になるかもしれません。

耳栓にはいろいろありますが、教習では

安いものを持参しても大丈夫でしょう。

(写真 種々の耳栓)

plug

 さて、教習では、銃の安全な取り扱い、

分解、射撃方法を学びます。

一番重要なことは、銃の安全な取り扱い方法です。

教習で貸し出される散弾銃は、本

物の散弾銃、いわゆるショットガンです。

「ゲッタウェイ」や「ターミネーター」の

映画に出てくるショットガンです。

ショットと呼ぶ人もいます。

人を殺傷できる銃ですから、安全操作が第一です。

銃による事故は、実は、教習で教わる安全操作を

おろそかにした結果の事故ばかりです。

安全に取り扱えば、事故は起こりません。

 教習に使用する銃は、上下二連元折式(中折式)銃です。

銃身部・先台(さきだい)部と

機関部・銃床(じゅうしょう)部が折れ曲がり、

薬室(やくしつ)に実包を装填します。

先台は、銃身の下についている銃を

手で支える部分の名称です。

(写真 上下二連元折式)

ou

 銃の分解と言っても、ドライバーで

ばらばらにする訳ではありません。

銃身、先台、機関部・銃床部を各部に

取り外し、また、組み立てるだけです。

ただ、ちょっとコツがありますので、

当日、指導員の指導に従って勉強してください。

(写真 上下二連の分解)

上下二連式銃の分解

 実は、銃の所持に向けては、銃の分解、

組み立てに関する実地試験はありません。

ところが、皆さんが狩猟免許を取得しようとすると、

都道府県が実施する狩猟免許試験には、

銃の分解、組み立てに関する実地試験があります。

しかも、事前の公式な講習はありません。

警察よりも不親切ですよね。

実際には、試験前に案内される猟友会などが

開催する予備講習会に参加しておかないと、

実銃が触れない状態での実地試験合格はかなり困難です。

 銃の取り扱いで重要な言葉は、

脱包(だっぽう)です。「脱法」ではありません。

薬室から実包を抜き取ること、または

薬室に実包が入っていないことを確認することです。

これから皆さんは呪文のように「ダッポー、ダッポー」と

唱えることになります。

また、射撃をする唯一の場所である射座(しゃざ)以外では、

「引き金」、「用心がね」に指をかけないことが大切です。

用心がねは引き金のまわりの丸い金属の輪のことです。

そして、銃口を人に向けないことです。

 細かい指導は、教習指導員にお任せして、

トラップ射撃場の予習をしておきましょう。

皆さんは、教習用教科書として、(社)全日本指定射撃場協会発行の

「散弾銃射撃教本」と「飛行標的射撃実習教本」をもらうことになるでしょう。

 トラップ射撃場の配置は「飛行標的射撃実習教本」の中に出てきます。

 教習時には、教習射撃指導員とプーラーハウスの中にいるプーラーがいます。

プーラーはクレーを射出する機械を操作する人です。

飛行標的であるクレーは皆さんの足下から射出されます。

(写真 トラップ射出装置)

clay

 射台(しゃだい)に配置される射座(しゃざ)は、クレーの射出口から、

5m、10mまたは15m下がった位置にあります。

クレーの射出方向に向かって左から右に

1番から5番までの射座があります。

 でも、各々の射座に番号が書いてある訳では

ないので注意してください。

教習時には教えてもらえますが、そうでなければ、

「○○さん、3番に入ってください。」などと指示されるだけです。

一緒に射撃をする集団である射団(しゃだん)は6人までです。

さて、6番目の人はどこにいればいいのでしょうか。

実は、1番射座の後ろに待機位置があります。

多くの人が、「六番に入ってください。」と言われて

戸惑う経験があったと思います。

(写真 射手の配置)

standing1

 射撃時のマナーはどうでしょう。マナーとは、

他人に不愉快な思いをさせないことが基本です。

2番射座の人が射撃をしようとしている時、

1番射座の人が自分の射撃が終わったからといって物音をたてるとか、

2番射座に移動するとかは問題があります。

他人が射撃をするときには静かにして邪魔をしないこと、

これがマナーです。

5番射座から移動時に他の射座の射手の後ろを横切るとか、

プーラーの前を横切ることもマナー違反です。

クレーを出すプーラーの邪魔になりますし、

他の射手の気を散らすことにもなります。

(写真 交代要領)

rotation

 教習射撃では、様々な安全指導が行われます。

「ダッポー」だけではありません。

さて、次回は、「後ろを振り向くな」と題して、

様々な安全指導の内容についてお話しましょう。


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