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事務局員の独り言 銃の所持に向けて(2) 

12番のナナハン 2015/12/5 (2017/1/15)

さて、射撃教習に向けて「12番のナナハン」を

購入するところまできました。

射撃場での教習では、12番径の

「上下二連元折銃(じょうげにれんもとおれじゅう)」を使用するでしょう。

中折銃(なかおれじゅう)とも言います。

銃が銃身(銃の先の筒)と機関部(実包を発射する機構部分)・

銃床部(銃を肩で支える部分)の接合部で折れる構造です。

この銃で使用するのが12番径の散弾です。トラップ射撃での教習になります。

スキート射撃の場合は、ナナハンでなく、9号を指定されるはずです。

12番径とは? これは、口径が18.5mmの銃となります。

この12番径の銃は、1/12英ポンドの鉛玉を撃つことができる

口径を指しています。12ゲージとも呼ばれます。

さて、物理学と幾何学の時間です。

1英ポンド(lb)は、約453.6グラム(g)。鉛の密度は、

11.34(g/cm^3)。(^3は3乗を表します。)

球の体積Vは球の半径をrとして、V=4/3*π*r^3。

では、1/12英ポンドの鉛玉は、453.6/12=37.80g。

その体積は、37.80/11.34=3.333cm^3。

その半径は、r=(V*3/4/π)^(1/3)より、0.927cm。

直径は、約18.5mmとなります。

実は皆さんが晴れて散弾銃を購入できるようになった暁には、

20番径の散弾銃も選択できます。

同様の計算で、口径は、15.6mmとなります。

12番径に比較して、実包購入にやや苦労するかもしれません。

(写真 許可証の一部)

元折

次に、ナナハンです。

散弾銃は、細かい粒の鉛などの金属粒を火薬で発射させる

装薬銃(そうやくじゅう)です。

ナナハンは、その粒の大きさが、

7-1/2号の実包のこと。だからナナハン(7半)。

粒の大きさは、直径が2.41mm(0.095inch)です。

9号弾は、直径2mm(0.08inch)となっています。

因みに、鉛粒の全重量は24gとなっていますが、

教習時には関係ない話。

皆さんがクレー射撃をするときに、28gのナナハンが

必要になるときもあるかもしれません。

また、その実包の長さは、70mm、

2-3/4inch(しぶんのさんと言われることもあります。)となりますが、

教習時には関係ない話。

(写真 ナナハン装弾の箱の表示)

四分の三

皆さんが狩猟をする時、魔が差すか、チャレンジャーならば、

3inch(3インチ)の実包を使うことがあるかもしれません。

こちらが、3inchの実包です。マグナム弾とも呼ばれます。

(写真 マグナム装弾の箱の表示)

3インチ

因みに、3inchの実包は、銃身、機関部が、

3inchの実包に対応している必要があります。

(写真 3inchマグナム対応銃身)

バレル

12番のナナハンの説明は終わりました。

さっきの公式を使うと、直径2.41mmの鉛粒24gが封入された

ナナハンの実包に何粒の鉛粒が入っているかも計算できますよ。

さて、次回は、「6番はどこ?」と題して、ナナハンを

使用した教習についてお話しましょう。



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