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クレー射撃入門講座

クレー射撃のルールとマナー

スキート射撃編 (2016/8/23)


スキート射撃では、射場の左右にあるクレーハウス内の

クレー放出機からクレーが放出されます。

左側のプールハウスからは右側に、

右側のマークハウスからは左側に、

同じ方向、同じ高さでクレーが放出されます。

射座は左右のハウスを半円形に取り巻くように7カ所と、

プールハウスとマークハウスま中央の1箇所の

合計8箇所に配置されているため、クレーは射手に対して、

遠ざかる方向、向かってくる方向、

左から右へ、右から左へ、各々の方向に飛翔します。

このため、発射された散弾が適度に広がるように、

銃口には絞りがない平筒(シリンダー、CLY.)や、

銃身内径よりやや銃口が広がった

スキートチョークの使用が一般的です。

また、銃身はやや短く、取り回しの楽な銃の使用が一般的です。


skeet


射座の移動順序はルールにより異なりますが、

各々の射座でのマナーは同じです。

射撃を行うグループの射団は6人以下で、

射団の全員が同じ射座で射撃を行った後に、

次の射座へ移動します。

1番射座では、射座に入った射手以外は後方に控えて、

射手の視野の中に入って、

射手の気を散らすようなことはしてはいけません。


no1


2番射座以降も、同様に、射座に入った射手以外は

後方に控えるようにします。


no2


薬室への散弾の装填は、射座に入ってから行います。

1枚のクレーに対して、散弾1発のみの射撃を行うことが原則です。

同一の射座でシングル射撃が2回続く場合は、

2発の散弾を装填します。

シングルの場合、

初矢側に1発の散弾を装填して、射撃を行います。

二連式銃の場合は、自分の銃の初矢がどちら側かを

確実に記憶しておいてください。

また、不用意にセレクタを動かさないように注意が必要です。

また、2回のシングル射撃の途中で薬室を

開放しないように注意が必要です。

開放したとたんに、初矢からの発射となりますので、

二の矢に装填しておいた実包を

初矢に入れ替える必要があります。

ダブル射撃では、当然、2発の散弾を装填します。

ダブルとは、プールとマークの両ハウスから

同時にクレーが放出されて、

定められた順序でクレーを命中させることです。

ダブル射撃で、2枚のクレーを同時に1発の散弾で

命中させた場合は、「同射」として、撃ちなおしとなります。

また、ダブル射撃で、1発目の散弾が、

定められた順序と逆に射撃を行った場合は、

「逆撃ち」、「逆射」として、撃ちなおしとなります。

また、射場の両サイドに立ててある射撃限界線を

越えたクレーに対する射撃は禁止されていますので

注意してください。

射撃限界線を越える前に射撃を行う必要があります。

射撃が終了したら、薬室を開放し、脱包を確認して、

次の射手に射座を譲ります。

自動銃を使用する場合には、

2発連続して確実に発射できるように、

28グラム以上の散弾の使用が必要になることが

多いので注意が必要です。

なお、クレーが割れた状態で放出される「出割れ」と

なることがありますが、この場合は、「ノーターゲット」

と宣言されて、撃ちなおしとなります。


フィールドスキートを除く、国際ルールとジャパンルールでは、

8番射座での射撃を行います。

8番射座では、プール、マークの順に、シングル射撃を行います。

射手が順番に射座に入りますが、次の射手は、

8番射座と4番射座の間で待機します。


no8


射手は、装弾を1発ずつ薬室に装填して射撃を行います。

プールの射撃が終わったら、銃口は射場奥側に向けて、

体の向きを変え、マークの射撃を行います。

4番射台側を向いた場合には、銃口が次の射手を

向いてしまいますので、絶対に禁止です。


no8-B


なお、8番射座での射撃は、7番射座の次に行う場合と、

7番に続く4番射座の次に行う場合がありますが、

7番射座から直接に8番射座に移動しないように注意が必要です。


各ルールにおける射撃順序は以下のとおりです。


国内地方公式大会でのスキート射撃の射撃ルール(JCSAルール)、

国際大会でのスキート射撃の射撃ルール(ISSFルール)は下記のとおりです。

なお、各射台での撃ち方は同じですが、標的クレーの放出速度が異なっており、

国内地方公式大会での放出速度は若干遅くなっています。


ISSF



ジャパンルールでのスキート射撃の射撃ルール

猟友会の射撃大会などでのルールです。


JAPAN



フィールド射撃でのスキート射撃

猟友会の射撃大会などでの採用される、

トラップ射撃とスキート射撃の混合射撃で採用される

スキート射場でのフィールド射撃と呼ばれるルールです。

トラップ射撃と合わせて、100発の散弾を撃つため、

フィールド射撃では、20枚のクレーに向かって射撃します。


FIELD



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