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クレー射撃入門講座

クレー射撃のルールとマナー

トラップ射撃編 (2016/8/23)


国際ルールのトラップ射撃


トラップ射撃では、射台上に、横一列に5カ所に

設置された射座を射手が順番に移動しながら、

前方に設置されたクレー放出機から放出される

クレー標的に対して射撃を行います。


trap


射座は、射台上に、15箇所あります。

クレー放出機が並ぶラインから、5m下がった位置、

10m下がった位置、15m下がった位置に

各5箇所ずつ設置されています。

国際ルールによるトラップ射撃では、射手は、

クレー放出機から15m後方の1番から5番の射座を

順番に回り、各射座前方に3台ずつ設置してある

クレー放出機から放出される25枚の

クレーに対して射撃を行います。

1枚のクレーに対して2発の散弾を発射できます。

クレーは左右に45度以内の角度で、

上方3m以内に角度をつけて、

ルールで9種類のセットがあり、任意の方向に放出されます。

正面方向に5枚、左右に各10枚ずつ放出されます。

競技は、放出方向と高さが違う9種類のセットの中から

1種類のセットが選択されます。

フィールド射撃などで行うダブルトラップでは、

クレー放出口から5m下がった位置から

2枚放出されるクレーに対して射撃を行い、

10m下がった位置でもシングルの射撃を行います。


射撃を行う射座には、番号がつけられており、

1番から5番までと待機用の6番があります。

最初に1番射座に入った射手は射座を

1番から5番へと順次移動しながら射撃を行います。

最初に2番射座に入った射手は射座を2番から5番へと

順次移動しながら射撃を行います。

6番目の射手は6番の位置で待機し、

1番射座の射手が射座から出た時に1番射座に入ります。


trapfield


5番射座で射撃を行った射手は、射台から出て、

中央のプーラーハウスの後方の射手通路を通って、

1番射座に移動します。

基本として、射手の後方やプーラーの前を横切ってはいけません。


no5


射撃中の移動方法は次のとおりです。

例えば、左側の3番射座の射手は自分の射撃が終了したら、

右側の4番射座の射手が射撃を終了するまで3番射座に留まり、

4番射座の射手の気を散らすような動きをしてはいけません。


no34


右の4番射座の射手の射撃が終了したら、3番射座の射手は

3番射座から4番射座の射手の斜め後方に移動します。

このとき、2番射座の射手は3番者台に入ります。

4番射座の射手は5番射座の射手の射撃が終了するまで

4番射座に留まりますので、5番射座の射手の射撃が終了して

4番射座の射手が5番射座に移動したら、

3番射座の射手は4番射座に入ります。


no345


このようにして、順次、射撃を行っていきます。


薬室への散弾の装填は、射座に入ってから行い、

前の射座の射手が射撃を行うまで、

薬室を閉鎖してはいけません。

自分の射撃順がきたら、薬室を閉鎖し、射撃姿勢をとり、

速やかにコールして射撃を行います。

射撃が終了したら、空薬莢と発射しなかった装弾を

確実に脱包して、次の射座への移動に備えます。

自動銃を使用する場合には、2発がけで確実に発射できるように、

28グラム以上の散弾の使用が必要になることが

多いので注意が必要です。


なお、クレーが割れた状態で放出される

「出割れ」となることがありますが、

この場合は、「ノーターゲット」、「ノーバード」と宣言されて、

撃ちなおしとなります。


このほかにも、トラップには射撃には、いろいろと競技があります。


ダブルトラップ


オリンピックでも採用されています。

真ん中の3番射座前方のクレー放出機から

2枚同時にクレーが放出されます。

このクレーを1番から5番の射座を順番に回り、射撃を行います。

50枚ないし40枚のクレーに対して射撃を行います。

ただし、1回の射撃で同じクレーを2回狙うことはできません。


トリプルトラップ


射撃場の競技会や射撃クラブの射撃会で行われています。

一つの射座に入った射手に対して、

1回の射撃で3枚のクレーが放出されます。

クレーは同時ではなく、プーラーが射手のタイミングを見ながら、

任意の方向に順次クレーを放出します。


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